ヴェネチア旅行2 フレッチャロッサExective席 

ミラノからヴェネチアへは列車を使うことにする。列車もいろんな種類があるが、日本のいわゆる新幹線が「フレッチャロッサ(赤い矢)」。また日本だと自由席・指定席・グリーン席という区分だが、この列車には

Standard(普通) /Premium(2等) /Business(1等) /Exective(特等)

の4区分ある。やはり大きいスーツケース置くときに困るだろうという大義名分の元、せっかくなので奮発してExectiveを日本から予約していった。

Trenitaliaの公式サイト(英語可)で予約するだけなので簡単。

予約してクレジットカードで支払うと、PDFファイルで上記のようなチケットが送られてくる。PDFのスマホの画面だけでもいいそうだが、念のため印刷して持っていった。ミラノ中央駅–ヴェネチア・サンタルチア駅まで往復*Exective2人で151.8ユーロ=約2万円である。早期割り、かつ返金不可のSuper Economyという最安クラスの料金だ。

乗車時間は2時間半なので新大阪-東京くらいだろう。新幹線のグリーン往復*2人=2万*2*2=約8万だからイタリアの列車は格安だと言える。

2日目の朝、ホテルをチェックアウトして駅に向かう。歩いて5分も掛からないのでグラムホテルは便利でありがたい。

さてミラノ駅はローマと並ぶスリ天国の駅らしい。駅のホームでボーッとしてるだけでも危ないという情報があった。しかしExectiveクラスだと駅のラウンジが使える。ここだとスリも入ってこないので安全だ。ラウンジ入り口から入ろうとすると係員から「向こうに行け」と言われた(^^;) チケットを見せると「入れ」と言われた・・・ やはり日本人だと、わけわからんヤツが間違ってフラフラやって来たというところだろうか。

ラウンジ内部。ジュースやお菓子が置いてある。目的の列車がどのホームに入線するかは直前にならないとわからない。ラウンジの掲示板で情報が出てくるまで待つことにする。

ラウンジを出てホームへ。上から3行目の「9711」、イタリアなのになんと5分遅れで済むらしい(^^;)

我々の列車が入線。ミラノはターミナル駅、すなわちすべての線路が終点になっているので、列車は折り返して反対方向へ出て行くことになる。チケットに書いてある1号車は一番向こう側らしい・・・

スタンダードとプレミアムの境目。1号車はずっと奧、写真撮ってるうちに発車しそうになったので、Exectiveの境目が撮れず(T_T) またこれを見ても分かるとおり、ホームから車両に上がるのは結構段差がキツイので、デカいスーツケースだとよろけそうになる。

1号車に乗り、車両に乗り込みこの廊下を抜けると・・・

ドドーン!なんとリッチな客席なんだ! 2列しかない。

嫁はんとは向かい合わせの席だったので、両方とも進行方向に回したいと思った。いろいろ触ってみるが回転しない。そうこうしてるうちに車掌さんが検札にやってきた。回転させるにはどうしたらいいのか?と聞くと、いろいろやってくれたがどの席も「動かないなあ」という。なんや今まで動かないことを知らんかったのか??(笑)

せっかくなので、「今日はヴェネチア(終点)まで何人の客が乗ってくるのか?」と聞くと「誰も乗らない、好きな所に座ってよい」と言われた・・・(^^;)

ということで貸し切りじゃー 途中で飲み物とお菓子のサービスもあり。

誰も乗ってこないと言うことで、スーツケースおっぴろげ(笑)

スーツケースは基本的には椅子の間に置くか、各車両の端っこにある荷物置き場に置いておくか、である。こういうゼイタクな荷物置き場(^^;)があるだけでも高い席を奮発した値打ちがあるというものだ。

今どこの駅なのか表示されてありがたい。降りる駅は終点なので間違えようがないが、ヴェネチアには

・ヴェネチア・メストレ駅

・ヴェネチア・サンタルチア駅

と二つの駅があるので要注意。メストレ駅は本土側、サンタルチア駅は橋を渡って島側である。

客室の中になぜか会議室のようなスペースもある。自分の席から離れて同僚とワイワイやる席かな?

この橋の向こうがヴェネチアである。

さてサンタルチア駅からホテルまでどうやって移動するか?今回泊まるのは映画でよく使われる「ホテルダニエリ」だ。あらかじめホテルから「こちらへ来る移動手段を手配するから、列車が何時に着くか教えてくれ」と言われていたので、1号車に乗ってるよと伝えておいた。

すると列車のドアが開いたその場所に名前を書いたカードを持ったオッチャンが立っててくれて、ポーターが荷物を運んでくれた。

駅をでたところでオッチャンが撮ってくれた写真。予想通り見事に真っ黒けである(^^;)

駅から100mほど歩いたところに水上タクシー乗り場。このオッチャンはここでサヨウナラ。オッチャン+ポーター+水上タクシーで200ユーロ。ホテルからの帰りは自分たちだけでタクシー乗ったら70ユーロだった(^^;)

水上タクシーももちろん我々だけ。

この景色を見るとヴェネチアに来たんだナーと実感できる。

サンマルコ広場の鐘楼が見えてきた。ちょっと天気が悪くて残念だ・・

一番賑やかなエリア。

正面の煉瓦色の建物がダニエリ。「ダニエリに水上タクシーで海から乗り付ける」のが長年の夢だった!

ちょうどこのあたりは、水上バス乗り場とゴンドラ乗り場が集まっているため交通渋滞を起こしやすい。

行き交うゴンドラを避けて・・・

橋からの多数の観光客の視線が痛い(自意識過剰)

橋をくぐってすぐのところに、ひっそりとダニエリの水上タクシー用の玄関がある。予想以上に貧相な玄関だったのでガッカリ(^^;)

ちなみにダニエリを舞台にした有名な映画「ツーリスト」で、アンジェリーナジョリーとジョニーデップがダニエリに乗り付けるシーンがこちら↓

やはり本物のダニエリの玄関だとあまりに寂しいので、華のある大運河側の設定にしたのだろう(^^;)

映画では船から下りたアンジーはホテルのフロントに行きチェックインする。このホテルの中身は本当のダニエリだ。ただし、玄関の後ろに写ってるのは大運河なのでこの背景は合成である。

ちなみにこの玄関は歩行者用の玄関であり、船用の玄関とは別にある。

ちなみにチェックインはここではなく、さらに奥まった部屋で手続きする。これマメ知識ね(^^;)