フェラーリの多重事故で己を振り返る

70年代のスーパーカーブームが去って30年余り。エコカーブームですっかり忘れ去られたスーパーカーだが、こんな形で再び日本国民に認知されるとは思わなんだ(^^;)

ポルポルやフェラーリに乗っていた私としては、今回の事故を起こすまでの彼らの行動や心情は手に取るように分かる(^^;) 想定される状況は以下の通り。

どこかの集合地点で落ち合う

→一斉に高速に上がり、爆音を轟かせる

→「今日は結構混んでるな、でもそのほうがお客さんいっぱいなので嬉しいな~(^^)/」

→「さあそろそろ全開だ~!」先頭が追い越し車線に出てどんどん速度を上げていく

→後続も負けずに付いていく

→走行車線の一般車両があきれたまなざしで爆走軍団を見送る

→それを横目に見たスーパーカー軍団 「よっしゃよっしゃ、みんな見てくれてるで!今日も目立ってるで!」

気持ちがどんどん高揚してきて速く走らないといけないような強迫観念さえ出てくる。前の車について行かないとヘタレに思われてしまう!後ろの○○君も煽ってきよったな・・ ちょっと恐いけど、これまでこうやって走ってきて何も問題なかったから今日もこのまま行けるだろう! ついつい路面の状況、タイヤの状況、車間距離、己の腕前を見誤り、気がついたときにはタコ踊りでガードレールへ・・・

今回の事故で最も恥じるべき事は技量に応じた車間距離であろう。いずれかの車両が事故してしまうのは、飛ばしていなくてもある一定の確率で起こってしまうだろうから避けられないことだ。それだけなら単独事故で終わるのが、後続が次々に玉突きするのは許せない。車間距離を詰めて走っているとカッコイイかもしれないが危険が一杯だ。

さてこれを機に自分自身で振り返ることがある。私もポルシェクラブとして数十台のポルポルと高速を走ることが度々あるが、そのときにいつも心の中で葛藤があるのだ。

「色とりどりのポルポルを眺めながら高速をぶっ飛ばすのは気持ちいい」「目立ってるボクってカッコいいなー

というポジティブな気分と、

「数十台の車が一団で走ってる場合、速く走れば危ないと思われるし、ゆっくり走れば他の車に迷惑を掛けるし。はたしてこれは社会的に許容される行動なのだろうか?」

というネガティブな気分だ。スーパーカーがもてはやされていた頃は、羨望のまなざし・・という雰囲気も大いにあっただろうが、こんなエコカーの時代になってしまった今、爆音立てて走り回るスーパーカーは高速道のオジャマ虫としか見られていないような気がする。

かといってみんなと一緒に高速を走るというのはポルポルの大きな楽しみのひとつでもあるし・・ みんなとツーリングに出掛ける度に複雑な思いに悶々とする私であります・・・