映画「おとなのけんか」

 

またまた映画ネタ。今日は「おとなのけんか (Carnage)」を見てきた。予備知識無しに見に行ったのだが、こんな種類の映画は初めてだ!!あらすじは、子供同士のけんかにより相手の子供に絵怪我をさせてしまう。怪我をさせた側の両親が、怪我をさせられた家に行き謝罪するという話。この映画はあのポランスキー監督が撮ったものだが、これまでの「戦場のピアニスト」「ゴーストライター」とはまったく違う趣向であり、しいていえば吉本新喜劇に近い(笑)

最初は友好的だったのが次第に腹の中を吐露するようになり、相手を攻撃し出す。そして話がこじれて夫婦同士が喧嘩を始める・・・ どんどんカオスの状態になっていく。約90分の映画だったがドラマ「24」のように時間の進行とリアルタイムに話が進行していき、すべての出来事はこのアパート内だけで完結、またBGMもなく単に機関銃のようなセリフが飛び交うだけというかなり異色な造りになっている。もちろん登場人物はこの4人だけ!

映画の途中で驚くような出来事があり、見ていた観客は一斉に「ぎゃー!!」と叫んだのがとっても面白かった!この映画のキーワードは「ハムスター」「バケツ」である。 くっくっく・・・~

ジョディフォスターは以前「フライトプラン」という飛行機の中で娘がいなくなり、やたら文句を言いまくるというヒステリックな役だったが、今回もそれに近い(^^;) そろそろ怒る役から抜け出さないと眉間のシワが取れなくなるよ~ 「タイタニック」のケイト・ウインスレットは若かった頃に比べてだいぶ味のある演技が出来るようになったようだ。そして一番の好演技は、憎たらしい父親(弁護士)を演じているクリストファー・バルツ。どこかで見た俳優だな・・・とずっと考えていたらブラッドピット主演の「イングロリアス・バスターズ」に出てきた、これまた憎たらしいドイツ将校だった。確か何カ国語も自由に操り素晴らしい演技だったと日記に書いた覚えがある。今回の役でも「知的」「憎たらしい」という点でまったくのはまり役であった。

ところで、先日の「ものすごくうるさくて、ありえないほど近い」、そして今回の「おとなのけんか」にしても、原題をそのまま和訳してなおかつ感じではなくほとんどひらがな、という安直なタイトルが眼に余る。昔はもっと深みのある文学的なタイトルを付けていたものだった。

The Enemy Below ロバートミッチャム :眼下の敵 (眼科の敵ではない(笑)

The Way We Were ロバートレッドフォード :追憶

Butch Cassidy and the Sundance Kid ポールニューマン+レッドフォード :明日に向かって撃て

タイトルを付けるにはもっと頭をひねって欲しいものだ!!

 

評価:★★★★

———————–

★  金返せ

★★ マニアな人のみ見て下さい

★★★ 何度も寝ましたがまあまあ

★★★★ なかなかエエんちゃうん!

★★★★★ ワンダフル!Don’t miss it!