スコットランド3 ジャコバイト号からスカイ島へ

ジャコバイト号の写真をあとで拡大してみたら・・・

前から2番目の窓にへばりついていた嫁はんがちゃんと写っていたのが何となく嬉しい(^^;) ちなみに客車の窓は下半分の窓ガラスがはめ殺しになっているので開けることが出来ないらしい。

そうして視界から消えていく。計算してみると煙が見え始めてから見えなくなるまでおよそ1分40秒だった。この短い時間のためにどれだけ苦労したことか!と感慨に浸る間もなくすぐに機材を撤収して大急ぎで山を下りることにする。

ジャコバイト号に関するミッションは外から撮影することだけではなく、もうひとつ「駅に停まってるジャコバイト号と嫁はんを撮る」というミッションだ。

時刻表によれば高架橋のすぐ先にある「グレンフィナン駅」に

10.56着 11.25発

らしい。約30分間停車するので乗客は降りて写真を撮ることが出来るようだ。私の停めた無料駐車場からグレンフィナン駅まで約1km、車でいけば約1分で到着するはずである。ただし現地には駐車場がほとんどないので、どこかに車を置いて駅まで駆け上がらなければならない。それを考えると駐車場から駅まで5分は必要だ。ということは25分以内に車に乗り込まなければならない。山に登るときは先客は少なかったが、今やカメラを手にした客が大勢行く手を阻むので、はたして間に合うのか?? 日本で計画してるときに下ってくる時間まではまったく計算できなかったので実現できるかは半信半疑だった。

機材撤収のあと、さっき来た道を他の客を必死に追い越しまくって駐車場まで降りてきた。この写真の時刻は11.03。撤収を始めたのが10.54なので、10分で駆け下りたことになる。我ながらよくがんばった!

ところが変な停め方をした車も多く、駐車場からすり抜けて脱出するのも一苦労。やはりもっと入り口に近い場所に停めるべきであったか・・・

すでに駅に着いたジャコバイト号(嫁はん撮影)

ここが幹線道路から駅に上がる小径だ。11.16着、発車まであと9分。なんとか間に合った!。すでに何台か車が停まっており駅には駐車不可能。ではどうするか?

こんなこともあろうかと、すでに日本で対策を考えていたのだった。

7.グレンフィナン駅

8.秘密の駐車スペース

あらかじめGoogle Mapで見つけておいた場所。上記の小径のすぐ近所にある。

ここにAudiを停めて駅に駆け上がる。

グレンフィナン駅。ここに写ってるのはほとんどがジャコバイト号の乗客である。良かった、間に合ったようだ!

ホームではバグパイプの演奏。

おっと、そんなヒマは無い。嫁はんを探さねば!

嫁はん発見!これでミッションコンプリート!ぜぇぜぇ言いながら撮ってるのでブレブレだ(^^;)

こちらが二等車。中のしつらえがちょっと違うようだ(^^;)

せっかくなので自分でも座ってみる。お気づきのように、ホームはもちろん車内でも検札がないのでフリーパス。このまま車内に残って終点まで行ってもバレないと思う(笑)

そういう訳にもいかないので発車間際に飛び降りて車に向かう。ここから終着駅マレイグまで、道路はときどき列車と交差しながら走ることになる。

11.27 駅を出発してすぐのところで、車が何台か停まってる場所があった。おそらく撮影ポイントだと気がつき、小さな丘に登ると見えてきた!

撮影が済むとすぐにまた車に乗る。

小さなトンネル過ぎたらまた汽車の音が聞こえてきたのでパチリ。

終点マレイグ到着。私の方が早く着いたのだが、駐車場でまごまごしてるうちに到着シーンに間に合わず。

ここでも改札ないので乗客じゃなくてもホームで写真撮り放題。

小さい子供さんを見つけると機関車に乗せてくれて写真を撮らせてくれる、優しいおっちゃん。

前述のように下半分がはめ殺しの窓。ただ連結部分の窓だけは下まで開くようなので、写真撮るならここがベストポジション。

ひなびた最果ての感じがいい。

ウミネコ多数。

ひとしきり写真を撮った後、レストランへ急ぐ。この列車で一気に客が降りてきてすぐにレストランが満員になり昼食難民になりかねない・・・

マレーグの街並み。Tripadvisorで人気の「The Corner Stone」に入った。

窓からは港が見える。

めんどくさいので黒板のをひとつずつ頼んだ(^^;)

やはり名物は海鮮料理。

美味しかった~ さて食べ終わってもフェリーまでまだ1時間以上ある。特に観光地でもないので見るべき物もない。ではもう一度ジャコバイト号を見に行こう。

さっきやってきたジャコバイト号は14時に出発するらしい。

 

せっかくなのでもう一度乗ったふり(^^;) こちらでも乗り込むのはチケット無くてもフリーパス。

いたるところにウミネコいるので鳥爆弾に注意。

おや? 1等車の隣にいた機関車がいない?

いつのまにか機関車が先頭に入れ替わってるようだ。

機関車が先頭には来たものの、進行方向には後ろ向きである。どこかで前後反転するのかと思ったら・・・

なんとそのまま発車した!

前後逆のまま行ってしまった。これはこのままグレンフィナン高架橋を通るのだろう。それを知らずに撮影ポイントでじっと待ってるカメラマンは、これを見たらショックだろうな(^^;)

向こうに見えるのがスカイ島か。

さて今日のもうひとつのイベントは「レンタカーでフェリーに乗る」。

このマレイグは漁村であると共に、重要なフェリー基地であり周辺の島々へのターミナルである。

港への入り口にあるCALMACフェリーオフィス

夏場はすぐに満車になってしまうので、日本から予約していった。

ただしこの地域は潮位の変動が激しくて潮汐の関係で船が運航できない時間帯があるらしい。たまたま私の予約した日がその日に当たってしまい、ふだんは1時間毎なのに間引き運航になってしまった。タイトなスケジュール組む場合は要注意。

フェリー乗り場。

日本で予約した際にPDFで送られてきたのを印刷しておき、係のおっちゃんに提示。車+乗車人数分をすべて印刷する必要がある。今回は車+夫婦で3枚のチケットが必要だった。

だんだん車が増えてきた。

ここから乗車。

15時過ぎにフェリーがやって来た。

前から接岸し、口を大きく開ける。

中からベロが出てくる汗

ゲートオープン。

乗船開始。スポーツカーじゃないんで、乗降に気を遣わなくてもいいのはありがたい(^^;)

けっこう内部は広かった。

上から進行方向を見る。

甲板で我慢大会。寒いのですぐに下に降りた(^^;)

いちおうUKの旗(^^;)

さらばマレイグ~

フェリーが着くのはスカイ島のアーマデイル。この日の目的地はスカイ島のPortreeにある、Cuillin Hills Hotel である。ナビに従って細い道を進むとホテルの看板が見えてきた。

ようやく到着。スカイ島は最近どんどん人気が出てきたため、ホテルは争奪戦だ。このホテルを予約したのは1年前だったがほとんど完売だった!

Premier Deluxe Room という部屋。チェックインのときに、受付の方が「眺めが良い部屋ですよ!」と太鼓判。

この部屋のウリは椅子に座ってPortreeの素敵な街並みが見えることだ。

この地図の下側が海、上側が山である。

このかわいい家並みはスカイ島を代表する景色である。天気がいまいちなのが残念。

ホテルから徒歩で10分くらいで上記の街並みに到着。

岸壁からはたくさんの漁船と客船が見える。

船がいっぱい見えるのはええのお~

この治天からCuillin Hills Hotelを見る。我々の部屋は建物のど真ん中のようだ。

そろそろ夕食の時間。

スコットランド名物 skink を頼んでみる。ハドック(タラ)の皮の燻製が入ったスープ。食べたことがない味だがなかなか美味しい。

9時過ぎだというのにまだ明るい。

スカイ島の初日が暮れていく・・・・