近視進行抑制には緑を見る?

昨日から神戸で始まった「臨床眼科学会」。これは眼科において国内で一番大きな学会である。
眼科においてのホットな話題としてはこれまでの流れとして
 10年前:白内障手術
 5年前:LASIK
だったが、最近注目を浴びてきたのが「強度近視」である。私自身が強度近視なのでこの分野が取り上げられるのはとても嬉しい。これまで近視が話題に上がらなかったのは
・強度近視は欧米に少なく日本だけに多いというマーケットの狭さ
・治療できないと考えられていた
などが原因である。最近になって新しい検査機器が登場し、このダークサイドともいうべき強度近視が脚光を浴びてきたというわけだ。

昨日の「近視進行抑制」に関する講演の中で面白いと思われた話題。

人間の網膜にはRGBそれぞれに反応する細胞が3種類あるが、それぞれの比率は各人によって異なる。近視と近視でない人を比べた結果、近視の人ほど「赤」に反応する細胞が多く「緑」に反応する細胞が少なかった。そこで緑を強調し、赤を抑制するフィルター眼鏡を掛けさせたところ、近視の進行が抑制された。

大昔から「近視にならないよう緑を見ていなさい」とまことしやかに言われて来たが、私はてっきり根拠のない迷信だと思っていた(^^;)しかし科学的に可能性が実証されたと言うことはなかなか興味深い。

しかしそうなると、

[tegaki]外も中も真っ赤っかという車は近視に悪いと言うことになるな・・・(^^;)[/tegaki]